ポスターやPOPの内製でコスト削減、販促展開|大判プリンター

商品研究③
大判プリンター

ポスターやPOPの内製で
コスト削減&柔軟な販促展開を!



大判プリンターを導入し、大型ポスターやのぼり旗を内製する小売店や飲食店などが増えてきた。
厳しい競争を続ける中小企業にとっては、今や市場の変化に応じた臨機応変な販促展開が不可欠。
そんなときに大判プリンターは大いに役立つはずだ。


 

big_printer1.jpg

 週替わりの目玉商品を大判ポスターで訴求したり、店内のイメージポスターを頻繁に変更し、雰囲気を変えるなど、大判プリンターを活用するシーンは多い。
 こうしたポスターの出力を、その都度、出力センターに外注するのでは、時間も費用もかかり、効率的とはいえないだろう。

 だが、大判プリンターは購入してしまえば、後の費用はランニングコストだけで、いつでも自由に必要な素材の出力が可能になる。このメリットに、いち早く目を付けた小売店や飲食店、中小企業などが大判プリンターを導入。ポスターやのぼり旗などを内製しているのである。

 大判プリンターとは一般に、A2以上の大判用紙に印刷できるプリンターのこと。紙以外にも、ロードサイドの飲食店などでお馴染みの長尺のぼり旗などへの印刷も可能だ。主流となっている印刷方式は、家庭用プリンターと同じくインクジェット方式である。

 大判プリンターは「プロッター」と呼ばれることもある。プロッターとは、もともと図面データの出力装置のこと。主に建築や機械設計分野において、CADで作成された大判図面の出力などに用いられてきた。代表的なものにはペンで描画するペンプロッターがある。
 本コーナーで紹介する大判プリンターは、簡単にいえばプロッターの描画方式に、プリンター技術であるインクジェット方式を導入したもの。その構造はプロッターではなく、プリンターそのものであるが、かつての名残で今も、プロッターと呼ばれることがあるわけだ。

[ 写真 ]キヤノン iPF600



販促コストを削減

 インクジェット方式の大判プリンターには現状、CADなどの線画出力に向いたものと、絵や写真などグラフィック出力に強いものの、主に2タイプが発売されている。そして、ここ数年大きく需要を伸ばしているのがグラフィックタイプだ。
 その理由は冒頭で述べたように、小売業や飲食業など、これまでは大判プリンターやプロッターとは無縁だった業種のユーザーが増加してきたことである。

 ユーザーの増加要因を整理すると、①製品価格の低下、②出力コストの安さ、③臨機応変な販促展開の重要性−−などが挙げられる。
 まず、①製品価格だが、概ねA2モデルは10万円台から、A1モデルは20万円台から用意されている。大判プリンターといえば、かつては数10万円が当たり前の高額商品であったが、今やそのイメージはなくなってきている。

big_printer2.jpg

 しかも、②出力コストの安さも、ユーザーにとっては福音だ。大判プリンターで内製する場合、インク代、ヘッド代、用紙代を合わせたA1サイズ1枚のカラー出力コストは、約350円(「HP Designjetシリーズサプライ製品カタログ」より抜粋したDesignjet130セットモデルの場合)である。

 これに対して一般的な出力センターのA1カラー出力料金は、1枚当たり約6000円(「HP Designjetシリーズサプライ製品カタログ」より抜粋)だという。
 そこで表1は、この2つの出力コストをもとに試算した、累計出力コスト比較の一例である(A1大判プリンターの本体価格を25万円と仮定し、その1枚当たり出力コストを350円、出力センターの1枚当たりA1出力料金を6000円として、1枚ずつ出力した場合の累計コスト比較)。

 このケースで試算した場合、出力枚数が44枚までは出力センターの方が累計コストは安いが、45枚目以降は大判プリンターの方が安くなる。そのコスト差は出力枚数が増えるほど大きく開き、いずれは本体購入にかかった初期費用も回収できることになるわけだ。
 この試算はHPのカタログに記載されたコストをもとにしており、実際には使用する機種や用紙の種類、出力内容、そして利用する出力センターなどによって、結果が異なってくるだろう。だが、いずれにしても累計出力枚数が増えれば増えるほど、内製の方がコストを抑えられることは確かである。

[ 写真 ]HP Designjet130

big_printer3.gif



臨機応変な販促展開

 こうしたコストメリットに加えて、③臨機応変な販促展開が可能なことも、ポスター内製を選ぶユーザーが増加している要因だ。必要なときに必要な枚数を、その場で出力できる利便性である。
 出力センターに発注する際は、社内の手続きやセンターとのやり取りなどが必要だが、内製であればこうした煩わしさはない。しかも、原稿データの完成後に修正が必要になった場合も、内製であればその場での柔軟な修正が可能だ。

 内製には、外注にはない機動性という魅力があるわけだ。これを生かして、市場の変化に敏感に対応した販促物を随時作成できることが、大判プリンターを導入する大きなメリットである。
 ただし、注意しておきたいのは、1つの原稿データで一度に何百枚、何千枚と印刷するのであれば、印刷会社などへ外注する方が効率的だということ。大判プリンターで、こうした大量印刷までをカバーすることは簡単ではない。

 その意味で大判プリンター導入のキーワードは「小ロット・短期間」であろう。一回当たりの出力枚数は多くはないが、短期間で新たな内容に差し替えることが多い、という使用シーンに、大判プリンターは最適である。このキーワードにピンとくれば、大判プリンターの導入を検討する価値があるはずである。

■A1対応の大判プリンターの主な仕様

big_printer4.jpg

※1)用紙代は含まず。
※2)日本規格協会SCID 』5カラーグラフィックスデータをA1高速出力した場合。
※3)220mlインクカートリッジ使用時。
※4)測定条件:Win.XP/ペンティアム4 1.6GHz/RAM 256MB等。
※5)測定条件:Win.XP/ペンティアム4 3.2GHz/RAM 1GB等。
※6)測定条件:カタログ記載なし。
※7)オプションのスタンド装着時。
※8)インクカートリッジ含まず。スタンド装着時。
※9)スタンド装着時。
※10)本体のみ。
(注)コストや速度の数値はメーカー個々の計測環境下によるもので、実際の使用状況によって変動する。

 

goods_icon.gif