ハイビジョンレコーダー|レコーダー選びの第1歩はここから

商品研究1/ハイビジョンレコーダー

「次世代DVD」か「既存DVD」か!?
レコーダー選びの第1歩
はここから

high_vision_recorder1.jpg

地上デジタル放送受信エリアの拡大にともなって、ハイビジョンへの関心が高まっている。
レコーダーでは、ハイビジョン放送をそのままの高画質録画できるハイビジョンレコーダーの人気が急増中だ。
だが、現状のハイビョンレコーダーは、既存DVD搭載モデルや次世代DVD搭載モデルなどが群雄割拠し、選び方も簡単ではない。
このコーナーではまず、ハイビジョンレコーダーを整理することから始めてみよう。



ハイビジョンレコーダーとは

 まず、ハイビジョンレコーダーとは、地デジやBSデジタルのハイビジョンチューナーを搭載し、ハイビジョン放送番組をHDDにハイビジョン録画できるものをいう。
 そして、その画像を光ディスクへムーブ(ハイビジョン放送はコピーが1回しか許されず、コピーした場合にHDDの画像は消去されるためムーブ/移動などと呼ぶ)するための装置の違いにより、次世代DVD(ブルーレイディスク、HD DVD)搭載型と、既存DVD搭載型の2つに分かれる。

 HDDからハイビジョン画質のままムーブできるのは次世代DVD搭載型のみ。既存DVD搭載型ではスタンダード画質へと変換されてしまう。もちろん、次世代DVDソフトを再生できるのも、次世代DVD搭載型のみだ。既存DVDソフトはどちらのタイプでも再生可能である。
 次世代DVDには2つの規格があり、各陣営を形成していることは周知の通りだ。昨年は両陣営から次世代DVD搭載ハイビジョンレコーダーが発売され、その規格の良否等が話題になった。そこでまずは、ブルーレイディスク(BD)とHD DVDの違いについて見てみよう。

 



BDとHD DVDの違い

 BDとHD DVDはどちらも地デジハイビジョン放送やBSデジタルハイビジョン放送を、そのままの高画質で録画できる点で共通する。大きな違いは、ディスクの容量である。
 表1のように、BDは片面1層ディスクで25GB、片面2層で50GBだ。一方のHD DVDは片面1層で15GB、片面2層で30GBである。その差は録画時間の差に表れ、BDの片面1層約3時間、2層約6時間に対して、HD DVDは1層で約1時間55分、2層で約3時間50分となっている(いずれも地デジ・ハイビジョン画質の場合)。

 BD陣営のパナソニックでは「容量の差は、そのまま使い勝手の差になる」として次のように話している。
  「映画の大作・名作には180分を超える作品が多い。例えば大ヒット映画『タイタニック』は3時間以上ある。これをBDなら、BSデジタルハイビジョン画質で1枚のディスクに収録できる。今後の新作でもデータ容量の多い作品が続々と発売される予定だけに、容量の差はそのままユーザーの使い勝手の差になるケースが多いだろう」

 これに対しHD DVDを展開する東芝では「これまでのユーザーからは、容量の違いに関する不満は聞かれない」として次のように話している。
 「画像圧縮方式の主流は今はMPEG2だが、近い将来はより高効率なMPEG4になるだろう。そうなれば30GBでも、地デジ・ハイビジョンと同等画質を6時間近く収録可能になる。さらにHD DVDは3層、4層タイプのディスクの研究を進めている。現状の容量だけで比較することに、あまり意味はないのではないか」

 現段階で両規格に録画時間の違いがあることは確かだ。だが、それをどう判断するかは、最終的にはユーザーの使い方によるといえよう。
 さらにいえば、次世代DVDソフトの発売元も、メーカーによって両タイプを出すメーカー、どちからしか出さないメーカーと分かれている。自分の気に入った作品がどちらの陣営に属しているのかを見極めることも、次世代DVD規格選びの1つのポイントだろう。
 

 

■表1 BDとHD DVDとの違い

high_vision_recorder2.jpg

■表2 次世代DVDレコーダー3モデルの機能比較

high_vision_recorder3.jpg

 

 



モデルによる機能の違い

 次世代DVDを選ぶ際は、規格の違いからだけでなく、機能の違いから選ぶことも重要なポイントである。表2は次世代DVDレコーダーの代表的な3機種を機能面から比較したもの。
 まず、録画可能な次世代DVDメディアを比較すると、同じBD陣営でありながら、ソニーのBDZ-V9は2層ディスクへの録画ができない(ソニー広報によれば、2層BDソフトは再生可能とのこと)。このため現状では、地デジ・ハイビジョンの録画時間は約3時間に止まっており、BD本来の大容量を生かせてはいない。

 一方、東芝のRD-A1は1層、2層とも対応するが、現状では1回の録画しかできない追記型ディスクのみへの対応だ。繰り返し録画可能な書換型ディスクへの対応はしていない。つまり3機種の内、最も幅広く録画ディスクへ対応しているのはパナソニックのDMR-BW200である。

 ところがBW200は、次世代DVDディスク上での編集機能に制限が多いという側面がある。
 特にディスクへ収録した画像へ、後からチャプターを付加したり削除する機能は、発売当初はついていなかった。この点は改良され、今年の1月からインターネットによる無料バージョンアップサービスでの対応を開始した。

 ただし、このバージョンアップでも、ソニーや東芝では対応している自動チャプターやプレイリスト作成機能には対応していない点に留意したい(詳細はパナソニックのホームページまで)。BW200でこうした作業を行なうためには、まずはHDDで行ない、その上でBDにコピーすることになる。

 一方、2番組同時録画機能でも各社に違いがある。現状で2つのデジタル番組をHDD、次世代DVD、DVDと組み合わせて同時録画できるのはソニーのBDZ−V9のみだ。3メディアを組み合わせた同時録画は東芝RD−A1も可能だが、こちらはデジタル1番組とアナログ1番組の組み合わせになる。そしてパナソニックDMR−BW200は、デジタル2番組同時録画は可能だが、どちらの番組もHDDへの収録のみとなっている。

 こうした違いは各社の設計コンセプトの違いよるものだ。これに則り、搭載すべき機能を取捨選択した結果が、同じ次世代DVDレコーダーながら機能の違いになったといえる。それだけに、各社のコンセプトを理解し、必要な機能を備えたモデルを選ぶことが重要であろう。
 



既存DVDモデルも大きく進化

 既存DVDを搭載したハイビジョンレコーダーでも、注目製品が相次ぎ発売されている。こちらの主流は、デジタルチューナーを2基搭載し、大容量HDDを備えているモデルだ。ハイビジョン画質の録画がHDDにしかできないだけに、ハイビジョン放送を楽しもうというユーザーにとっては、HDD容量が非常に重要なポイントになるだろう。

 さらに、パイオニアが新たに打ち出したHDD増設機能も、ハイビジョン時代ならではの提案といえる。
 パイオニアは今秋、DVR-DT95など4機種の発表に合わせて、その専用増設HDDであるHDD−S400(400GB)とHDD−S250(250GB)の2機種を発売開始した。ここでパイオニアが提案しているのは、家族ごとのHDD所有だ。増設HDDは複数のつなぎ換えができるため、家族それぞれが自分のHDDを持ち、好きな番組などを個々に録画保存するというもの。増設HDDの価格はS250で2万円台半ばといったところである。

 一方、使い勝手の向上を実現する新提案も活発化している。その代表格はHDMI(AV機器向けのデジタル映像・音声入出力インターフェース規格)を使ったTVなどとのリンク機能である。
 HDMIによるリンク機能のよさは、電源連動や入出力切替の自動化などが可能なこと。現状はパナソニックが「ビエラリンク」、シャープが「アクオス・ファミリンク」として、リモコン1つでTVやサラウンドシステムのコントロールが可能であることを訴求している(同じメーカー製の対応機器同士に限る)。
 ハイビジョン放送の録画だけでなく、できるだけシンプル操作で楽しみたいというユーザーはチェックしておきたい機能であろう。

 

goods_icon.gif